世捨て人の暮らしぶり

自営業でコピーライターやってるよ。東京と神奈川と静岡に住んでるよ。ドラムを叩くよ。面白そうな書き仕事なら世界中どこでも行くよ。Twitterは(@mush_me)、Instagramは(chappy__0927)、その他の連絡は→shotasato4@gmail.com だ!

この街を出るときが来たようだ

条件に合う物件が見つかり次第、横浜の鶴見を出て中野・高円寺・阿佐ヶ谷あたりの地元へ帰ることにした。「いや、帰れし!」そんな風に思われたって構うものか。

 

自営業の僕は以前からはてなブログに多い意識高めの退職エントリーなるものに憧れていたのだけど、この際だから持てる意識を最大限に高めて退去エントリーなる新しいエントリーをエントリーしてみたいと思うからみんなよろしくな!

 

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保育園に預けていた我が子と手をつなぎ仕事帰りのお母さんは夕陽を背にしてスーパーへ。工場での肉体労働を終えたおじさん達が街中の立ち飲み屋を賑やかす頃、ファミリーレストランでは襟足の長い子どもが、オラついた親に頭を叩かれながらフォークに刺したハンバーグを笑顔でもてあそぶ。人々の暮らした跡が残るこの街鶴見が大好きだ。

 

ほぼ東京でしか暮らしたことのない僕が横浜にやってきたのは2年前。理由は仕事の都合でも気まぐれでもなく、大人によくあるフィーフィーがきっかけだったのだが、そのフィー暮らしはわずか半年で幕を閉じるという鮮烈な武勇伝を残して消えた。

 

当時早々に地元への引き上げも考えたが、僕はせっかく引っ越してきたこの街で何かやり残したことがあるような気がして、新しくマンションを借り一人で鶴見にとどまることを決めた。友達どころか知り合いすら誰も居ない。でもそれくらいが丁度良かった。

 

孤独と向き合う時間が欲しかったから。なんて言えば格好つけた感じになるかもしれないが、それ以外に言葉が見つからないから許してほしい。要は一人になってじっくりとアレを見つけたかった。恋人より友達より家族よりも大切なアレ。その昔たしかに僕も持っていたであろうアレを。

 

ハタチで家を出てからというものバンドをやってはむせび泣き。ビジネスの世界へ飛び込んでは大恥をかいてかけがえないないものまで失った。それでも生きていれば良いことがあるもので、仕事は軌道に乗って明日の三食を心配することはなくなったし、手にした時間を使って好きな場所へも行けるようになった。

 

決して人様に胸を張れる経歴ではないが、僕なりに目標としていたところへは行き着いたのだから満足の一つでも出来たら良かったのに。蓋を開けてみると、望んだはずの満ち足りた暮らしは単なる踊り場でしかなく、思いもよならいほど退屈な場所だった。

 

友達のいる地元に帰れば空虚な僕を受け入れてくれるし、擦り切れた昔話でも落とした一日をチャラにできるよ。ただ残念ながらそれじゃあアレは見つからない気がしたんだ。だから僕は鶴見での一人暮らしの中で再びアレを見つけようと決めていた。

 

幸い時間はあったからこの2年間は重くなった体を引きずりながら色々やらせてもらった。趣味の範囲でいえばサーフィン、陶芸、サッカー、旅行と遊び散らかし、仕事も安いのから高いのまでとにかく選ばず。やって来た話は二つ返事で引き受けた。

 

中にはやりたくないものもたくさんあったが、人間不思議なものでやりたくないことをやり続けていると嫌でもやりたいことの輪郭が浮き彫りになるから面白い。そうして拾ったアレのカケラを煮詰めていったら、今につながるコピーライティング・小説・音楽という三つが残ったというわけだ。

 

いずれもまだ種火でしかないからこれから一生懸命育てていかなければいけないのだけど、2017年は拙いながら全部やらせてもらうことができて。気づけば忘れかけてたアレが心の中に小さく灯っていたのだからあっけない。

 

そのタイミングで迎えた年末年始は地元で過ごす機会が多く、色んな友達に会ってきた。幼馴染は年下彼女の終わらない借金を払い続けている一方、一流大学を出てテレビ局に就職した後輩は家族を持って中野駅近くに立派な一軒家を建てた。

 

昔は黙ってても男が寄ってきていた元バイト先のすべらない女友達は婚活アプリに文句を言っていて、お昼寝アートの写真を見せてくれたクラスのマドンナは水仕事で荒れたその手に確かな幸せを宿していた。そしてとりわけ面白かったのが僕の中の中央線オールスターズ。夢追い人仲間たちだ。

 

昔から僕の人生に様々なきっかけを与えてくれる憧れのピアノマンは渋い顔つきで0か100かの音楽人生に腹を決めていて格好良かったし、頻繁に飲んでは下衆話に花を咲かせているエキセントリック系美人シンガーが積み上げてきた哲学は凄みを帯びてた。

 

最近僕がTwitterを開く度に無意識で探してしまうは音楽家系ギタリストのシュールすぎるツイートだし、40歳までに中田英寿と同じ体を作ると言ってたヴォイストレーナーは会う度に体がゴツくなってる。

 

地元に帰ったとて頻繁に友達と会うかといえば意外とそうでもないんだろう。ましてや、みんなそれぞれの人生を生きているから、仲良く酒を飲む時間があとどれだけ残っているかもわからない。それでもいいじゃないか。探してたものを見つけたから地元に帰りたくなったんだ。

 

以上、年末年始に地元で遊んでたら帰りたくなってきたという35歳独身おじさんの憐憫さをもって、この退去エントリーをエントリーとさせてもらいたい。

 

最後は意識を高めて終えようか。希望の間取りは1LDKか2DKの駐車場付きマンションだ。家賃は高いが寝食のほかに多目的スペースを設けることは自分への投資でもあるし、疲れた体を休めて健康的な生活を送り、モチベーションを宇宙の果てまで高め続け、やりがい溢れる日々を過ごすためには良い設備環境が欠かせない。

 

ちなみに「鶴見の家を出ます」としたこの文章は静岡の別宅で書いていて、中野・阿佐ヶ谷・高円寺が地元と書いているが正確には西武新宿線の方が若干近いからそういうとこあるよな。明日は雪らしい。ピザは頼むなよ。おやすみ。

 

 

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