世捨て人の暮らしぶり

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奄美大島のユタ神様に会ってきた話聞く?

11月29日 23:51

 

鶴見の自宅にて

 

文章を書くことが好きだからこの仕事をしているわけなのだけれど、月に数日だけ飯を食っても寝ても運動しても全く気分が乗らずに一行も原稿を書けない日があって、僕はこの日のことを「あの日」と呼んでいる。

 

フリーランスになってからというもの「あの日」にはかなり苦しめられたが、最近はもうお手の物。決して誇れることではないが僕は「あの日」を計算してスケジューリングしているので、納期を落としてクライアントに迷惑をかけたことは過去に一度もない。

 

「あの日」が来たらもう好きなようにするしかないわけなのだが、昨日までは奄美大島でスピリチュアルな時間を過ごしてきた手前、誰かと会う気分にはなれない。ならば気ままにブログでも書こうじゃないかという流れで今日は筆を取った次第だ。

 

「いやいやブログ書けてんじゃん」そんな愛想のないことは言わないでほしい。ブログは僕にとって書き物ではなく喋っているようなものだからだ。人間、年を重ねた分だけ言い訳も増えるもんなんだ。そういうことにしといてくれないか。

 

では本題へいってみよう。

 

少し前にこんな記事を書いた↓かいつまんで言うと、僕が昔患った原因不明の病気が奄美大島のユタ神様という霊媒士の助言によって治ったという話だ。

 

www.idiomcord.com

 

今日はその後日談。つまり、僕の病気を治してくれた?ユタ神様本人に直接会いお礼を伝えてきたという話をしたいと思う。

 

午前10時。首都高速から東関道に乗って成田空港へ。「1日250円」と書かれたパーキングに入るが実際の料金は2倍どころではなかった。「3日で2800円ね」普通に接するより疲れるんじゃないかと思えるほどの悪態をつく初老男性に渋々金を払って車を止めた。

 

第三ターミナルに移動して無事にチェックイン。予定時刻通りに飛行機は奄美大島へ向けて飛び立つ。機内では横に座った初老の女性がすぐさま寝はじめた。

 

そして到着までの2時間半で19回、彼女は僕の肩に頭をぶつけた。「疲れていたのだろう」と思いつつも、ちゃっかり回数を数えていた僕はきっと立派な東京者だ。

 

奄美大島に到着したら暴風雨。しかし、気温は22度と心地よく都心とは全く別世界のような雰囲気を味わえた。従兄弟の迎えで市街地へ。「さかえ家」というお気に入りの居酒屋に入った。この店、個人的にはかなりおすすめだ。

 

メニューは島料理ではなく普通の居酒屋なわけだが、油ソーメンは絶品。夫婦で店を切り盛りしていて、店に客がいないと客席で子どもたちが勉強やゲームをしているというほのぼのした雰囲気は東京者にとって何よりのご馳走だ。

 

忙しくなれば長男の小学生の男の子が料理や飲み物を運んでくれるし、幼稚園の妹ちゃんは「これ読んで!」と近くで絵本を読ませてくれる。キャバクラもビックリのおもてなしだ。お父さんとお母さんもすごく親切。本当に良い店だがネットに情報はほとんどない。

 

翌朝は7時に起床。お祓い用の塩・お供え物の焼酎をスーパーで買い、心付けとして3000円をのし袋に入れユタ神様に会う準備を済ませた。友人の車でユタ神様の元へ向かう。場所は意外にも市街地からほど近いところで、田舎らしい木造の一軒家だった。

 

「おはよう〜、2階に上がんなさい」そう優しく笑顔で声をかけてくれたおばあちゃんの見た目は70歳を過ぎた頃だろうか。友人に聞いたところそのおばあちゃんがユタ神様とのことだったので驚いた。僕は古い一軒家にありがちな急な階段をきぃきぃと音を立てながら2階へと進み部屋へと入った。

 

目に入ってきたのは大きなしめ縄と立派な祭壇。その前に白装束に身を包んだユタ神様が手を合わせて何かをつぶやきながら拝んでいる。要はユタ神様が媒介して神様の伝言を僕に伝えるというわけだ。僕はユタ神様の前に正座した。

 

まずはユタ神様に一つまみの塩を渡され「清めなさい」と一言。僕はその塩を体にかけるべきか舐めるべきかわからずにまごまごしていた。すると「頭からかけなさい」とユタ神様のジェスチャー。どちらかというと舐める寄りだった僕は心の底から安堵した。

 

するとユタ神様は鈴棒を鳴らしながらお経らしきものを唱え始める。そしてこう言った。「ねずみ年は誰?一緒に連れてきてるわね」。僕より2つ年下の身近な人を考えてみたところふいにHONEBONE 川口が頭をよぎったが、彼が霊として僕についてくるわけはないので困った。(ねずみ年の正体は後に判明したがここでは割愛)

 

その後またお経を唱えてユタ神様は言った「あなた器用だからって仕事を何でもかんでも一人でやろうとするでしょう。でもそれじゃあ無理があるわよ」これは汎用的な話だが当たっているかもしれない。最近は仕事を手伝ってくれるアシスタント的な人に任せているが、実際のところ95%は自分でこなしているからだ。

 

そしてユタ神様はこう続けた「それなのにあなた、新しいことやろうとしてるじゃない。それならなおさら人と協力しなくちゃ」これもたぶん当たりだ。小説やらドラムやら創作系を本格的にやってみたいと思案していたからだ。僕は心当たりなどは一切伝えずに頷きながらユタ神様の話を黙って聞き続けた。

 

「あなたコレっていうもの見つけたらのめり込むタイプだから上手くいくかもね」という言葉と共に日付が書かれたメモを渡された。「そこに事を起こした方がよい日とダメな日を書いておいたから参考にしなさい」少しテンションが上がる。

 

そしてユタ神様はこう続けた。「でもね、あなたを支えてくれる人が必要よ。何より新しいことをやって生活がままならないんじゃね。一人がしっかり働いて収入を入れながら、一人がそういうことをやらないと上手くいくものもいかないわ」

 

独身がバレていること、このご時世であえての紐スタイル推奨にたじろいだ。異性を指しているのか明言はないが、そう捉えた方がスムーズだろう。神様から見た僕は夢追いバンドマンにでも映ったのだろうか。過去もあるからあながち間違いではないのだが。

 

僕としては今の稼ぎをキープしながら一人で創作活動を好き勝手やろうと考えていたのだが、それではまだ甘いのだろうか。例えばこうか。立派な正社員の彼女を見つけて結婚、生活を面倒みてもらいながら僕は小説やドラムに没頭する。そういう背徳感すら糧にする必要があるのだろうか。色んなことが頭をよぎった。

 

そして僕は聞いた「結婚した方が良いってことですか?」ユタ神様は手を合わせて3秒ほど目を瞑り言った「良い相手がいればねって。神様言ってる」。つい先日、神様と全く同じ的を射たアドバイスをくれた自身の母親を僕は神認定することにした。

 

そこから家族の人柄や健康についてひとしきりアドバイスをもらう。これもまた家族を干支で示してくるわけだが、中には外れる場合もあり少し安心した。

 

そして最後に僕は「病気を治してくれたお礼を直接言いたい」という目的を果たすために意を決して話かけた。

 

僕「あの〜。僕2歳の頃に病気にかかりまして、知人伝いにユタ神様に見ていただいて治ったそうなんです。おかげさまで健康に暮らすことができています。その節は本当にありがとうございました」

 

ユタ神様は言った「あら、そうなの?いいのいいの」

 

僕(軽っ!)

 

差し出がましくも「あ、あなたがあの時の子…」的なユタ神様のリアクションを期待していた僕は、ここで引き下がるわけにはいくまいとやや強引に話を引き伸ばした。

 

「そうなんですよ。原因不明の難病でして。いや〜大変でしたよ。本当に助かりました。ありがとうございました」その姿は完全に中二病を患ったおじさんだったろうが、遥々奄美大島まで来たのだからお構いなしだ。そしてユタ神様は言った。

 

ユタ神様「うん、いいのいいの」。あまりの薄いリアクションに完敗だ。そしてその場には若干「もう終わりよ」的な雰囲気が漂っており、ユタ神様は僕の背中をお経とともに何度か叩いて除霊。お祓いの塩を使い方を教えてくれて終了となった。

 

ユタ神様はあくまで霊媒なので占いのように未来が見えるわけではなく、あくまで現在の状況について神様からアドバイスをもらうというもの。基本的に僕から話すことはなくユタ神様が話の大半を先導する。

 

ただ、性格や趣向はさておき僕からは何も話していないのに部屋の中にある物までズバリ当てたりするのには驚いた。信じるか否かは個人の自由なのでアレだが、一般の人には見えない何かが見えているのは確かなのだろうという印象は色濃く残った。

 

その後はまた従兄弟と居酒屋へ行き、スナックを1件だけ冷やかして帰宅した。翌日は25度と夏日で雲ひとつない快晴。しかし、飛行機の時間までやることはない。僕は仕事を片付けて24年前に亡くなったおばあちゃんとよく遊んだ思い出の公園へ。

 

ベンチに座っているおじいちゃんの動きがあまりにもスローモーションなので、反対に座っておじいちゃんと全く同じ動きをしてみたところ時間はあっという間に過ぎた。昼過ぎ、バスに乗って空港へ向かい19時に成田到着。

 

同じ田舎でも本土や沖縄ともまた違った独特の雰囲気を醸し出す不思議な街、奄美大島。生まれ故郷ながら探究心の尽きない素敵な場所だと改めて思った。

 

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