世捨て人の暮らしぶり

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僕の住居遍歴と焼津のセカンドハウスについて

2017年6月11日 21:28

 

焼津の別宅にて

 

「悪い、家無くなるわ」20歳の頃、親父の一家離散令の発令に伴い実家は消滅した。当時の僕は年100本ライブをやるロカビリーバンドでドラムを叩いていて、季節を問わず日本をグルグル回っていたので家は持たず。バンドマンだから貯金はもちろん0円だ。

 

全国ツアー終わりと同時にアコムで30万円借りて高円寺に住みはじめたところから僕の一人暮らしがはじまった。バンドのブログに貧乏話を書いていたら、ファンの方々からカーテンや冷蔵庫、食料品を大量に送ってもらい感謝のあまりすすり泣いたこともある。

 

以降、会社員になって良い家に引っ越したり、ボロアパート暮らしになったり、結婚して子どもが生まれたり、離婚したり、独立したり。数えてみたら僕は20歳から現在34歳までの間に東京近郊で11回引っ越している。そしてその放浪癖は今も抜けていない。

 

そんな折、関東以外にはじめて別宅を借りた。場所は漁港の水揚げ量が日本一という静岡県・焼津市。離れて暮らす息子と「小学生になったら秘密基地を作ってやる」という約束をしたため、それを果たした格好だ。

 

東京近郊以外で家を借りる。仮住まいではあるがその地で暮らすというもはじめてなので、息子のソレはさておき驚きや楽しみがたくさんあった。ということで本日は東京と焼津の暮らしの違い的なことについて主観を気ままにツラツラしてみたいと思う。

 

といっても東京以外に住んでいる人にとっては当たり前の話であって、大した驚きはないだろう。そんな時は生暖かい顔をしながらそっとこのページを閉じて欲しい。

 

まず住まいについて。東京の1Kといえば駅から遠かろうが15m2で6万前後はするだろう。だが僕が借りた焼津の別宅は1Kの30m2で32000円で駐車場代込だ。敷金礼金は存在しない。前家賃と仲介手数料半月分のみ。よって初期費用は7万ちょっとだった。内見1件目、5分で即決した。

 

東京の物件で日当たり良好は貴重だが、ここでは周りが田んぼで景色を妨げるものなどないので日当たりのことなんて考える必要はないということに驚いた。夜になれば鈴虫とカエルの鳴き声、ベランダで蚊取り線香を焚いて懐かしい香りを漂わせればそれだけで酒が美味い。静寂は心のご馳走だ。

 

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コンビニやスーパーへ行くのに車が必要というのは東京暮らしからすると不便だ。しかし、そういうものなのだから仕方がない。ここでは必要なものはあらかじめ買っておいて、家でゆっくりと過ごすというのが当たり前なのだ。

 

コンビニでタバコを買うと「1箱だけで良いですか?」と聞かれるのはそのためだ。新参者からすると、この不便さが愛おしい。

 

東京と比べて一番強烈だったのは食。焼津は大手飲食チェーンの出店が多いので、種類は豊富だ。しかし、エグいのは個人店。特に海の幸がヤバい。昨日、住宅街にポツンとある居酒屋にフラッと立ち寄りビールと刺身の盛り合わせを注文した。

 

生マグロ・大トロ・赤貝・生タコ・肉厚のアジが3切れずつ。食べ切れないほどの量だ。東京なら小舟に氷でも敷き詰めて4000円は取るだろう。

 

しかし、焼津では880円。このほかにも個人店はこういうところが多い。2〜3人でしこたま飲み食いしても10000円行かないだろうと考えたが、焼津で飲みにいく友達が居ないことに気づいてしょげた。

 

最後は人について。まずマンションの住人が見ず知らずの僕に笑顔で話しかけてくれたのが嬉しかった。コンビニ店員さんの明るい声と挨拶は東京では見れない貴重な光景だ。県道を時速20kmで走っている車がいても煽りやクラクションを鳴らさないこの街の人が好きだ。

 

東京は刺激や娯楽が溢れ芸術やビジネスなど自身の夢を叶えるにはもってこいの街だ。僕もその恩恵を十分に受けながら暮らしており、それが当たり前なのでこの先東京を離れることはないだろう。

 

しかし、僕の家からたかだか180kmしか離れていないこの街には、東京にはない豊かさがあるような気がした。

 

高い肉ばかり食っていると白飯と味噌汁が恋しくなるようなものなのかもしれない。ただそれは逆も然りなので、詰まるところ美味しいとこ取りがベストだという選択肢に行き着いた。

 

ーーー

 

 

今日は初めて別宅に息子を招待した。僕と息子の住まいは180km離れていたのでこれまでの遊ぶ場所は公園や商業施設、レストランなど出先に限られていた。それも月2回までと決められている。

 

しかし今日はWiiでスマブラ対決、ギターを教えて、トランプは神経衰弱とババ抜きを数回。これまで作ってやれなかった親父飯を振る舞って、風呂に浸かり18時に帰した。

 

何の変哲もない親子の休日なわけだが、僕らにとってはこの日常こそが特別だ。息子は「秘密基地どうする?秘密基地これからどうする?」と今後に想いを巡らせながら、キャッキャと走り回りはしゃいでいた。

 

別宅を設けるまでにかかった期間は4年。僕の顔がほころびかけた次の瞬間「バシャーン!」息子は買ったばかりのカーペットに大量の牛乳を撒き散らした。シミをタオルでポンポンしながら、この先長いであろう息子との道のりを想った。

 

 

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