世捨て人の暮らしぶり

自営業でコピーライターやってるよ。東京と静岡に住んでるよ。ドラムを叩くよ。面白そうな書き仕事なら世界中どこでも行くよ。Twitterは(@mush_me)、Instagramは(chappy__0927)、その他の連絡は→shotasato4@gmail.com だ!

ねずみ色の暮らし

足かけ四年。長いこと住んだ横浜での生活を終え、勝手知ったる中野の街に舞い戻ってきた。新しい家はエレキドラムを叩くための部屋が欲しいという理由から1LDKに。望んだわけではないけど、デザイナーズ風味の室内も意外と気に入っているよ。

 

今はもう荷ほどきを済ませて冷蔵庫・ソファ・洗濯機など一新した家具も設置完了。エレキドラムを組み立て終えたら準備万端だ。数少ない友人たちを呼んで、引っ越しパーティーなるものを開催し、独身系フィーフィーおじさんを満喫していきたいよ。

 

住むとこ変われば心も変わる。まだ引っ越して数日しか経っていないけど、住まいや暮らしなど、どうでもいいと思っていた僕にとってこの変化は大きかったね。ということで今日は僕の衣食住。通称、ねずみ色の暮らしについて紹介していくから暇な人は読んでいって欲しいよ。

 

ちなみに今回は入居エントリーなんだけど、過去の退去エントリーも参考にしてみて↓

www.idiomcord.com

 

 

 

服はほぼ一週間分しか持っていないよ。それ以上所有すると脱ぎ散らかした服が部屋を侵食して生活スペースを圧迫してしまうからね。「いや、洗濯するっしょ」なんて味気ないことは言わないで欲しい。洗濯機のスイッチを押すところまではできても干す、畳むなんてハイレベルな作業できるわけがない。そんな時間があったら原稿を書くよ。

 

ゆえにこれまでの僕の生活は「裸で出かける or 洗濯する」というデッドオアアライブ。そう、サバイバルとモラルのせめぎ合いによって成り立ってきたんだ。たくましいだろう。でも安心して欲しいよ、サバイバルしたことは一度も無いからね。

 

ただ、洗剤だと思って使っていたものが実は柔軟剤だと指摘された時は腹違いの兄弟がいるくらいの衝撃を受けたね。同じ経験をした人にアドバイスするならこうかな。「洗剤は洗剤って書いてあるし、柔軟剤は柔軟剤って書いてあるから要注意だ」

 

ところが新居ではどうだろう。引っ越したばかりの綺麗な室内を保ちたいから脱いだ服を洗濯機に入れることができた。二日続けてだよ。まだスイッチは押せてないけどね。

 

 

三十を越えると少なからず栄養面を考えるようになるものだけども、僕の中のロックンロールは自炊を許さなかったんだ。調理はロックだけど片付けはロールじゃないからね。以前、調理器具を使い果たすまで料理を続けてシンクがフライパンと鍋で埋まった時は不用品回収業者に電話をかけそうになったよ。

 

そんなもんだから体が肉を欲するならいきなりステーキ、野菜を欲すればリンガーハット。足りない栄養はマイバスケットで調達だ。この二年、相当な額を外食チェーンとマイバスケットに投資してきたんだ。いつか返ってきて欲しいよ。

 

ところが新居ではどうだろう。はじめてコストコに行ってね。鶏むねのひき肉1kg、イカの茹でたやつ1kgを買ってきて冷凍庫に入れておいたから安心だよ。昨日は新居を汚したくないからうどんを食べに出かけたけどね。

 

 

寝れればいいや。住まいのことはそれくらいにしか考えていなかったよ。僕は人と一緒に住む時以外、物件の内見にはほとんど行かないんだ。紙面上だけで判断するという誰もが羨むほどの優れた決断力を持っているからね。

 

ちなみに鶴見で勧められた最初の物件。不動産屋が妙にプッシュしてくるから申込直前に「大島てる」で調べてみたら半年前に焼身自殺というバリバリの事故物件だったよ。もちろん違う家にしたけども、一瞬「ネタになる」と思った自分が怖かったね。

 

ところが新居はどうだろう。阿佐ヶ谷と中野。二つも物件を見に行って決めたんだ。もちろん「大島てる」にも掲載は無いよ。最終的に決めた中野の家は駅近、築浅、敷礼ゼロ。入居初日からインターフォンが壊れていたこと以外はパーフェクトだよ。

 

まとめ

 

男性なら大いに共感してもらえるであろう、ねずみ色の暮らし。女性からは嫌われる内容かもしれないけど、新居に引っ越した僕は一味違うおじさんになったから、どうか大目に見て欲しいよ。

 

ここからはちょっと真面目な話なんだけど、ちゃんと暮らすっていいね。過ごしやすいように家の中を整えるって大事。あれやってみようとか人を呼ぼうとか前向きな気持ちになれるね。だから僕はねずみ色の暮らしを卒業して、これからはあかね色の暮らしを目指そうと思うよ。部屋の陽当たりはあまり良くないんだけども。

 

あと僕が中野に戻ってきたのはちょっと別の理由があるんだけど、それはおいおい紹介できたらまたブログを書きたいと思うよ。

 

とにかく今は好きな家に住めて、とても気分が良いよ。もともと自由な生活だけども、もっと自由になれた気がするというか。これからも人に喜んでもらえるように、僕にしかできないことをたくさんやっていこうと思うからよろしくな。

 

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阿佐ヶ谷Loft AでHONEBONEの単独イベントに出てきたよ〜

昨日は阿佐ヶ谷Loft AでHONEBONEの単独イベント。チケットは発売後一週間でソールドアウトしたんだっていうんだから、すごいじゃないか。

 

でもよくよく考えたら音楽とトーク両方でライブできるバンドってそういないから、こういう1日を楽しめるのはHONEBONEファンの特権だよな〜なんて思いながら最後方でレモンサワーを飲みながら客席とステージを眺めていたよ。エミリの歌はいつもよりエモかった気がするな。うん。

 

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あと盛り上がったのは銀幕さんのMCが大きかったね。饒舌なトークはもちろん。子どもが居たら泣き出すレベルの凄まじい存在感だったよ。ちなみに昨夜、銀幕さんは僕の夢にも出てくれたから5月16日のライブのときに出演料を渡そうと思ってるよ。

 

ということで僕はトーク編で登場。いつもトークライブに来てくれてる人は今回もありがとうございますだし、はじめましての人は今後よろしくお願いしますだから、よりディープでドープな通常のトークライブにもぜひ足を運んでみて欲しいよ。

 

ちょっとおしゃべりな一般人の僕にとって120人の客前はさぞ緊張するのだろうと思いきや、ステージに上がってみると照明の関係で前から二列目までしか見えなかったのでそこは居酒屋。実は数日前にヒヨりだして急遽落語を聞きに行ったんだけど、噺家さんのレベルが高すぎて何の参考にもならなかったのはここだけの話だ。

 

本番はいつも2時間の尺でトークしてるところを1時間にしたからちょい急ぎ足だったけど、二人の音楽と人柄のギャップを楽しんでもらえていたら嬉しいよ。

 

恒例の打ち上げでは川口がTwitterで上げてたように「HONEBONEファンに可愛い女の子多すぎ問題」で盛り上がっていたんだけど、誰一人女子と接点を持つどころか話しかけることすら出来ていないのだから「童貞はめでたい」。きっとエミリはそういう冷ややかな目で僕らを見ていたんじゃないかな。

 

阿佐ヶ谷Loft Aの雰囲気はHONEBONEに合っていたし、店員さんもめちゃくちゃ良い人たち。次回はライブ2時間、トーク2時間とかの荒業イベントやればいいのに。「そんなの無理だ」って二人は言うかもしれないけど、本番2時間に対して打ち上げ5時間やってるんだから平気だと思うんだよな。

 

はい、ということで次回トークライブは5月13日(日)13時〜中野440スタジオ。テーマは深夜のジョナサンで審議を重ねた結果、前回のアンケートで最も多かったSNSに決まったよ。タイトルは「SNSという病」。

 

トークライブのテーマを決めるときはエミリ、川口、僕と一つずつエピソードトークを回して味見しながら決めるんだけど、腹抱えながら即決だったからアンケートに答えてくれたお客さんには本当に感謝だし、すでにチケットを買ってくれている人は楽しみにしていて欲しいよ。

 

ちなみにチケットは昨日の阿佐ヶ谷ロフトで販売したからあと2〜3枚くらいしか残ってないらしい。SNS疲れに悩んでいる人の処方箋みたいなトークライブにしたいと思うから暇な人はこちらからどうぞ。※ごめん、ソールドアウトしたみたいだから6月以降に来て欲しいよ。

 

P.S  来週の今頃は鶴見を出て中野の家に住んでるんだけど、家でエレキドラムを叩けるようになるのが今からとても楽しみ。最近は3週間に1回というハイペースでトークライブをやっていたのでアレだったけども、徐々に音楽や小説、仕事にも力を注いでいきたいなと。

 

とりあえずバンドをやりたいので、新居のエレキドラムで叩いてみた動画でも撮ってみようかと計画することを検討しはじめたいと思ってるよ。

 

 

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トークライブ バンドマン編を振り返ってみるよ

3月17日、中野440スタジオ「Emilyのべしゃり会」来てくれた方々、ありがとうございました〜。前回は「怒り」エピソードをフリートークしていくっていうラフな感じだったんだけども、今回はあなたの知らないバンドマン的な感じでお客さんに情報を入れながらトークしていくっていう実験的な会でございましたよ。

 

HONEBONEと僕がやっていたDRAWSは活動時期が10年くらい違うしジャンルも違うけど、バンドマンの99%は世捨て人。新旧バンドマンの実情的な感じで話が伝わっていれば、いとおかしかなと思います。

 

当日のエミリのトークは「べしゃり」というよりも「がなり」に近くて性格の悪さが際立つ会に。横で相槌を打ちながら「え、お前そんなこと思ってたの?」ってビックリした時もあるくらいのワンダーガールっぷりを遺憾なく発揮してましたね。

 

打ち上げではレモンサワーを飲みながら3人でアンケートに目を通していたんだけど「代弁してくれてるようでスッキリした」とか「もっと突っ込んでもいいと思う」的な意見もあり。「あ〜、あれでも言い過じゃないんだ」って正直ちょっと引いたよね。お客さんも結構良い性格の持ち主が多いんだなっていうことに気づかされました。

 

全体的にアンケートを見る限り好評はいただけたみたいだけども、まだまだハナシトークは発展途上。前回、今回と「なるほどね…」的なポイントがたくさんあったのでこれからもっと面白くなると約束します。

 

次回あたりから「トークライブに行ってみたい!でも一人は怖い!」という人が無理矢理友達を誘っても安心なくらいにはなってますので乞うご期待。

 

あと当日は予告通りに下衆な話が多かったけども、話忘れた面白トークや視点変わって感動したハナシもたくさんあったりするから、またバンドマン編は機会を改めてやれたらいいな〜なんて個人的には思ってます。

 

最後にまだ来たことないお客さんへ。性格が悪いのはエミリ、歪んでいるのは川口。見ればわかるけど僕は性格の良さ日本代表みたいな人間なので、ちゃんとした人も居るっていう安心感を持ってくれたら嬉しいです。

 

次回は4月7日阿佐ヶ谷ロフト。内容はまだ秘密だけども、会場中の笑いをカツアゲするべく企画中。正式な告知には出てませんが、後半のトークライブはハナシトークとして僕も出る予定です。

 

当日の「誰だお前感」を少しでも減らす目的でまた改めてブログを書きますね。

 

 

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エミリ、川口、トークライブに来てくれるお客さんへ

楽しみにしていたトークライブは日付変わって明日。仕事ラッシュもひと段落で、次回への意識も高まってきたので今日はエミリ、川口そしてトークライブに来てくれるお客さんへ手紙を書いてみたいと思う。

 

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まずはエミリ、トークライブのブログ読んだよ。君らしいナイスなブログだったな。俺は君が人気商売をやってる手前、ファンの人に誤解を与えてはなるまいと公の場では「良い性格」という表現させてもらってるんだけど、とうとう自分で言っちまったな。

 

お楽しみ会じゃないからよ。
私の性格の悪さが詰まりに詰まった企画だから、
そこを楽しめる器がないと、気分悪いかもね。
でもこれがわしじゃ!
これがおもろいんじゃ!
(エミリのブログより引用 )

 

お客さんの中には「そんなこと言って、エミリちゃん本当は超良い人なんでしょ」って思ってる人はまだまだいると思う。そんな人は全員トークライブに来てもらったらいい。必ず君の性格の悪さに気づいてもらえるはずだ。

 

俺だって35年生きてんだ。これまで「私、性格悪いよね」っていうファンシーガールにはたくさん会ってきたよ。でも「こいつは本当に性格が悪い」そう思えたのはエミリ、君だけだ。俺は言葉を仕事にしているから表現には気をつける方なんだけど、素直に伝えよう。君は本当に性格が悪いよ。俺が保証しよう。

 

今回のトークテーマはバンドマン。前回のトークライブで話が反れてバンドの話になった時、水を得た魚のようにあらゆる角度からディスってたよな。あの時のエミリ、正直ライブよりイキイキして見えたよ。俺も人前ながら君の話で爆笑してしまった。

 

恨み、辛み、蔑み、悲しみ…君は何しろ「み」のある話が得意だよな。今回もお客さんの爆笑をかっさらえるように最高のスルーパスを出していくから。ハットトリックを決めてくれよ。それじゃ、当日会場で会おう。

 

ーーー

 

次に川口、今朝チャットワークに書き込んでくれた大量のトークネタ、ありがとう。俺自身楽しみなものもたくさんあったし、君がトークライブでどんな話をしたいのかよくわかった。

 

でも川口、こういうトークネタの案出しって人間性が出るよな。「何かを憎んでないか?」俺は君のトークリスト見てそう思った。川口、君は歪んでるよ。着眼点がシュール過ぎる。君はぶった切るというより斜めに包丁入れる感じで世の中見てるよな。

 

なあ、川口。HONEBONEの黒歴史シリーズはまともなテーマだとして「ノンフィクションに出てほしい友人パンクロッカーTさん」って何だよ。闇が深すぎるだろ。それから「するめいかで風船事件」も何か悲しいよ。まあ俺が一番気になったのは「間奏でサングラス」と「きゃりーぱみゅぱみゅ不在事件」だけどな。

 

まあいいや、川口。ライブでは無言を貫き、顔芸とギターでやりくりしてる君だがな。居酒屋で繰り出すハイカロリーな爆笑トーク、お客さんに見舞って胃もたれさせてやろうぜ。大丈夫、エミリを抑えてつけてでもパスを出すから安心してくれよ。

 

ーーー

 

最後にトークライブに来てくれるお客さん。エミリに聞いたけど、前回来てくれた人の半分以上がまた来てくれるんだって?本当に感謝だ。ありがとう。ただ最前列に座る人はカッパを持ってきた方がいいかもしれない。なにせテーマは僕ら三人の共通項である「バンドマン」。ヒートアップしすぎて大量のツバが降りかかる可能性があるからね。

 

前回は「怒り」エピソードを面白おかしくフリートークで展開したけども、今回は面白いだけじゃ終わらせないよ。しっかり知識を身につけて帰って欲しいからね。テーマは3つ。

 

1、「バンドマンの身分制度」

どういう運びでバンドが結成されて、どういう段階を経て、CD発売やツアー、ワンマンライブなど皆の目に止まるようになるのか。お客さんには絶対にわからないバンドマンの身分制度について詳しく知って欲しいね。

 

2、「バンドマンの収益構造」

次はみんな気になるお金の話。ライブハウスノルマ、ギャランティー、チケットバック、CD売上、印税、物販、営業。華やかなステージとは裏腹にバンドマンが抱えているお金の話について実体験を元にカミングアウトしていきたいね。

 

3、「バンドマンと客」

良いバンドっていうのはファンを育てることができるんだ。じゃあ、そうでないバンドはどうなのかって。僕が見てきた様々なバンドの面白い客についても語っていこうと思ってるよ。

 

あとは時間があれば「バンドマンと女」の話もしたいね。女の人はもちろんだけど、彼女、嫁さんを寝取られないために男の人にも知っておいて欲しいよ。ステージ上のバンドマンに惚れてしまう現象を僕はフラッシュマーケティングって呼んでるんだけど、その仕組みを解説していくから男女ともに護身術として身につけておいて欲しいよ。

 

ちなみに僕も10年前は結構痛々しいバンドマンだったから自分のバンドを例に様々なエピソードを披露していく予定だよ。

 

当日内容は変わる可能性があるけど「バンドマンの身分制度」「バンドマンの収益構造」「バンドマンと客」を中心に僕ら三人のエピソードトークを混ぜてお送りする2時間。今回も楽しんで行って欲しいよ。

 

 

会場とか時間とかはHPでチェックしてくれよな!では当日お会いましょう!

www.honebone.net

 

 

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一杯の味噌汁

結婚を迫る年頃の彼女に「もうフラれてしまうかもしれません」と怯え「でも手取り二十二万なのに結婚なんて無理ですよ」と俯いていた取引先の社員が突如結婚を決めた。

 

七三分けに黒スーツと黒縁メガネ、ストライプ柄の安いネクタイを締めた彼の名は祐一。僕の取引先である広告代理店の社員で「すみません」が口癖の二十八歳だ。

 

大学を出て新卒で広告業界へ。三年経っても成績が上向かない祐一は二年前、営業の肩書きを外されディレクターという都合の良い名前の役回りを得たが、その実は単なる客の御用聞きだ。

 

創造力ある人を羨み、「基本的には」と話し始める彼の応用力は乏しい。おまけに細かい仕事までザルなもんだから、彼を進行管理のディレクターにしたその会社からは「一度雇った社員はおいそれクビにできないからね」という苦悩がうかがい知れた。

 

そんな彼が担当する案件の一つに僕が外部のコピーライターとして仕事をさせてもらいもう二年近く経とうとしている。

 

ドラクエでいえばメダパニ。そう、僕が知る限りの彼はメダパニにかかり続けている。メール見落とし、誤案内、書類不備はお手の物。口下手で緊張しいの彼はプレゼン中によくフリーズして「助けて」の視線を僕に送ってくる。

 

それにも関わらず僕が送った請求書を華麗にスルーするからメラゾーマ。請求書未処理によって支払いが遅れた時はさすがに怒ったが「腹を切ります」と言わんばかりの謝り方は超一流だから許してしまう。

 

とはいえその数分後には、スマホゲームで声をあげて喜んでいるのだから詰まるところパルプンテなのだろう。悪意がないからタチが悪いのだが、根は家族想いの優しいやつだし、愛嬌もある。そして何より嘘をつかない。だから僕は祐一のことがなんだかんだ好きだ。

 

そんな彼にも大学時代から付き合っている彼女がいる。最近は互いにいい年になったせいか彼女からも結婚をほのめかす発言が増えており、期待に応える素振りのない祐一はいつも腹を立てられてばかりだという。

 

そんな祐一が結婚を決断するまでの経緯が素晴らし過ぎたので今日は最近マイブームである手紙形式で、祐一結婚のあらましをまとめてみたいと思う。

 

ーーー

 

祐一、客先出て開口一番「結婚することになりました」ってな。ビックリしたけど俺は嬉しかったよ。おめでとう。そのときのお前は今ままで見たこともないくらい良い顔でな。迷いが晴れた人間っていうのはあんなにイキイキとするもんなんだな。

 

俺はずっとお前が悩んでたの知ってたから、なんか自分のことのように嬉しかったよ。そのあと、時間無かったからとりあえず飯だけ食おうってサイゼリヤに入ったよな。

 

いつも「金ないっす」って500円のランチしか頼まないのにお前、あの日だけなんで躊躇なくわかめサラダとカルボナーラのダブルサイズ頼んだんだ?報告は嬉しかったけど、あの奢られて然るべきみたいな態度、奢るつもりだったのにイラッときたぜ。まあいいよ。

 

祐一、飯食ってる時さ、何でいきなり結婚決めたんだ?って俺が聞いたの覚えてるか?あのときのお前の話、俺は若鶏のグリルチキンを切りながら涙を堪えたよ。

 

仕事辞めようと思ってたんだってな。憧れの仕事だったけど自分には向いてないって。お前が言うように広告の仕事は応用力というか説得力というか、知識やフレームワークだけじゃ通用しないから大変だよな。

 

当たり前のことをドヤ顔でプレゼンしはじめたと思ったら、案の定客に突っ込まれてフリーズ。お前のそんな瞬間たくさん見てきたけど、お前がいつも一生懸命だったの俺は知ってるぞ。先月は担当も変えられたって?ショックだよな。謝りに行った新しい上司がお前の同期っていう話も笑えねえよ。

 

祐一、でもお前の彼女めちゃくちゃ良い子じゃないか。打ちのめされて狭いアパートに帰ってさ、はじめて彼女に「もう仕事辞めるわ」って愚痴ったんだってな。そしたら意外にも「合う仕事見つけたらいいじゃない」って反対しなかったらしいじゃないか。仕事やめたら結婚だって遠のいてしまうのにさ。

 

自分の都合差し置いて相手のこと考えてやるなんて、本当に好きでもなければそうそう出来ることじゃないよ。

 

その日は外食する予定だったのに彼女パッと買い物行って飯作ってくれたんだって?それでお前、自分の好きな具いっぱいの味噌汁を一口飲んだら「結婚しよう」って言葉がホロっと胸に降りてきたって。それで仕事も踏みとどまったんだよな。お前その話、俺には響いたよ。

 

翌週、雀の涙ほどしかない貯金叩いて指輪を買ってな。プロポーズする場所探すために一人で目黒川沿い2時間歩いたんだって?迎えた当日は普通を装ってな。いつも行く居酒屋で彼女にぶつぶつ文句言わせた後、散歩しようって二人で目黒川歩いたんだよな。

 

アテをつけてた橋の真ん中。お前、どんな気持ちだったよ?相当緊張したろ。「一生大切にするので、僕と結婚してください」ってプロポーズ。何の捻りもないけど、お前らしくていいじゃないか。彼女大泣きしながら喜んでたって。そりゃそうだよ。

 

男よりも女の方が精神年齢は高いからな。女は男より先が見えてるんだ。だからお前が結婚どうしようって悩んでいる間、彼女はお前の数十倍の不安と戦ってたんだよ。それでも祐一、お前は決めたんだ。本当にカッコ良いと思ってるよ。

 

「仕事もろくにできないくせに」って周りからは嫌味言われたらしいけど、そんなの気にすんなよ。会社上場させるやり手もいれば、自分の好き勝手やって飯を食う自由人もいる。でもな、嫁さん大事にするのだって同じくらい立派なことなんだからさ。

 

俺がさ、若鶏のグリルチキン切る手を止めて拍手したらさ。お前めちゃくちゃ嬉しそうな顔してな。今後の予定、堰を切ったように話はじめたよな。

 

「式はハワイで挙げようと思ってまして!東京では1.5次会みたいな感じでやろうと思ってるんですよ!新婚旅行は今話し合ってるんですけどヨーロッパとかいいなって!」

 

おい祐一、嬉しいのはわかるけどちょっと気が早いんじゃないか。そんな結婚式やって新婚旅行ったら数百万はかかるぞ。もうちょっと仕事頑張って二人で金を貯めてそれからだろう?そう聞いた後のお前の言葉、俺は忘れないよ。

 

「そこは親が出してくれるんで」

 

ボンボンだったのかよ、なあ祐一。それは先に言えよ。ふざけんなよ。よくよく話聞いたらお前の彼女の家、笑えないくらいの金持ちじゃねぇかよ。マジでふざけんなよ。

 

結婚の報告を受けた時な、お前に何をプレゼントしようか俺は真剣に考えたよ。Yシャツの胸ポケットに刺さったボールペン。◯◯薬局って書いてあるから。お前が仕事でナメられないようにMont Blancのボールペンプレゼントしてやろうと思ってたんだ。

 

なあ祐一、大抵の男は彼女から結婚って言葉が出ると預金残高と給与明細がフラッシュバックして脳のフリーズ機能が悪気なく作動してしまうもんなんだよ。ところがお前はどうだ。一体何に悩んでたんだよ。なあ、教えてくれよ。

 

でも家柄は生まれ持ったものだからな。別にいいと思うんだ。俺はこの一年間、人生の先輩として悩めるお前の良き相談相手のつもりだったけどな「ごちそうさまでした」って帰っていくお前の後ろ姿を見て、お前の方が一枚上手だったことに気づいたよ。なんか、ごめんな。

 

P.S  祐一、この話気が向いたらいつかのトークライブで擦らせてもらうかもしれないよ。良いネタの提供ありがとな。結婚おめでとう。これからもよろしく。

 

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Instagramもやってますが写真好きな人ではありません

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